その言葉に、千紗は膨れっ面をする。別に、嫌いって訳じゃないけど
ルイヴィトン
グッチ
とにかく、合わないの。あたしみたいなど庶民と、富瑠美みたいな生まれ付きのお姫様。そのあまりの言葉に、今度は由梨亜が笑い出した。それにつられて、睦月と香麻も笑い出す。最初は眉を吊り上げていた千紗も、この雰囲気に、次第に笑い出す。四人の間に、暖かい空気が流れた。そして、この地球の上にも、同じように。画面の中では、富瑠美が、大統領のアルトゥール・ベルイマンと、満面の笑顔で握手を交わしていた
エルメス
プラダ
。稟りん香か!こっちこっち~!あ~、もう!ちょっと待ってよ、美み央お菜な!速過ぎ!十四歳の少女達は、秋の冷たい風も何のその、笑い合い、ふざけ合いながら駆けている。速過ぎって、それないよ!稟香が遅いの!
美央菜と呼ばれた少女は、足を緩めて振り返る。稟香と呼ばれた少女は、美央菜に追い付くと、ぜえぜえと荒い息をつく。でも、美央菜。そんなに走る意味、あるの?勿論!だって、あの忙しい叔母様達が、プライベートでこっちに来てくれるのよ?お母様もとっても喜んでたし!そりゃあそうだけど
時間までまだまだあるよ?あの人達が来るのって、確か一時間後じゃなかったっけ?稟香の鋭い指摘に、美央菜はたじろぐ。それは
だけど、早めにお出迎えの準備、したいし
。それに、お母様はお仕事で今日いないもの。千ち紗さ小母様って
LV
富ふ瑠る美み叔母様と喧嘩腰になっちゃうから、私がいないと仲裁役がいなくなっちゃうわ。何だかんだ言って、千紗小母様も富瑠美叔母様も私に甘いし。美央菜がもじもじしながら言うと、稟香は大きく溜息をついた。確かに、そりゃあそうだけど?


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